堕天


「いつだったか…覚えているかい?昔、僕たちが慶次君に悪戯しようとしたとき」

「……」
慶次は自分が人質として捕らえられていることを思い出し
この状況が悪ふざけではないことを悟って愕然とした

本能的な危機感でいっぱいになり、半兵衛の言葉など全く耳に入ってこない

「君はまだ幼くて…性器を嬲られただけで泣き出してしまったね」
「…っ」

秀吉の手が慶次の腰をゆっくりと一物の上に落としてゆく

「や、やめ…」
後孔に宛がわれた亀頭の熱を感じ、夢中でもがいた
「ひっ…秀吉ッ!やッ…」

「君の泣き声を聞いて駆けつけた利家君に…思いっきりぶん殴られたっけ」

半兵衛が懐かしそうにクスクスと小さく笑う

固い蕾を無理やり押し開くように、先端がねじ込まれてゆく

「あ…うあ゛ッ!!や、ヤダッ!ああッ!!」
ズブズブと狭い腸壁を擦り上げながら
秀吉の男根が体内に侵入してくる感覚に慶次は狂ったように泣き喚く

「う゛ぐゥッ!!!う゛ッ!は、腹がッああぁッ!!やめッーッ!!!」

秀吉が慶次の腰を引き寄せ、一気に腰を打ち付ける
慶次の体がビクンと跳ね上がった

「がぁッ!!!あ゛ぁッ…あ……ぁ…」
腕程の太さがある巨根を無理やり捻じ込まれ、慶次は白目をむいて気絶した

体をピクピクと痙攣させ、仰け反る慶次の頭を秀吉が肩で受け止める

半兵衛は慶次の膨らんだ下っ腹を撫で上げながら笑った
「ははっ、スゴイね。秀吉のモノを根元まで受け入れることが出来るなんて
まるで秀吉の子を孕んだみたいだ」
「半兵衛」
秀吉が楽しげに慶次の腹を撫で回す半兵衛を促す

「ああ…そうだね。ホラ、慶次君」
半兵衛は懐から貝を取り出し中の練薬を手に塗りつけ
慶次の一物をギュっと握りこむ

「う゛ッ!」
痛みに目を覚ました慶次は、腹を圧迫する異物感に呻いた
「ぃ…いだッ!あッ!ぐぅっ…!!」

秀吉は片腕でその体を抱き込んだまま空いた手で
痛みを散らそうと短い呼吸を繰り返す慶次の胸を優しく撫でる

「はッ!あぁッ…あ、ひ…秀…吉っ…」
「慶次、体の力を抜け」
「っ…な、…何でだ…よッ!何で…こんなっ…ッ」

慶次の問いに半兵衛は口元の笑みを消した

「本当に…君は残酷だね。君という存在が他者にどんな影響を与えているか…
気づいていないのだろう?
誰のものにもならないことが逆に淡い期待を抱かせ、
心を狂わせるということを知りもしない」
「なッ…」
涙の滲む潤んだ目で慶次は必死に半兵衛を睨んだ

「ふふ…そんな目で睨まれても、誘ってるうようにしか見えないね」
「半兵衛ぇッ!恨みがあるならハッキリ言えよッ!!」
脂汗を額に滲ませながらも慶次は気力を振り絞って怒鳴った

「恨み?」
半兵衛は涼しげな眼で慶次を見つめ、
握ったままだった一物を緩やかに扱き出した

「ひッ!あぁッ!やっ…」
体温の低い半兵衛の長い指が陰茎に絡みつき
快感を引き出すように巧みに敏感な部分を刺激する

「う゛あッ!!はっ…ぁ…!」
同時に秀吉の指が胸の突起をつまみ上げ、指の腹で皮膚の薄い先端を擦る
ジワジワと体の奥から滲み出るような快感に慶次は戸惑い
幼子のように首をふった

「やっ!ヤダッ!こんな…こんなのッ…!」
半兵衛は勃起し始めた慶次の陰茎を弄びながら、真っ赤な舌をベロリと出し
流れる涙を舐めとった

「大丈夫…何も考えなくていい…このまま快楽に身を任せればいいだけだよ」
「は…半兵衛ぇ…っ」
「恨みなんかない。僕たちはただ君を愛したいだけなんだ」

半兵衛の手淫による快感で次第に秀吉を咥え込んでいる後孔の痛みが引いてゆく

「君が僕たちのものになれば、利家君のようにあの甲斐の鬼も奥州の竜も
諦めがつくというものさ」
「…と…利っ?」
なんのことかわからず、半兵衛を見上げる

「おや?本当に気づいてないのかい?彼も可哀想に…
彼ら夫婦に何故子が出来ないか考えたことがないようだね」
「……な…」
「利家君はね、君に懸想しているんだよ。君が幼い頃から
守るふりをして欲情を滾らせていたのさ」
「ッ!!」
「鬼も竜も同じ…君はただ良き友だと思っているだろうが、
彼らも君を喰らうことで頭がいっぱいなんだよ」

慶次は衝撃と怒りに声を詰まらせた
意に反して涙だけがボロボロと零れ落ちる

「くっ…う゛うう…ッ!!」

慶次の力が抜けた一瞬をついて、秀吉は己の猛り勃つモノ半分ほど引き抜き
ズンっと腹の奥を突き上げた

「ひィッ!!ぎぃ…あああぁッ!!」
瞬間、腰から脳天を突き抜けるような強い快感が走りぬける

「あ、あ、ッ!!」
内股が濡れる感覚に股間を見ると、反り返る程に勃起した自分の魔羅から
勢いよく精液が迸っていた
「あッ…やッ!ヤダぁッ!!」
半兵衛の手が一層搾り取るように慶次のモノを扱く

「ふふ…すごい量だね慶次君」
「いッ!やッ!やめっ…あぁーッ」

射精しても勃起した魔羅はおさまることなく、いつまでもタラタラと先から精液を
吐き出し続けた

「ひィっ…うッ!!」
「薬が効いてきたようだね…さ、秀吉」

半兵衛は濡れた手を拭き取ると、少し離れた処に胡坐をかいた

「僕はここで秀吉に犯される慶次君を観賞させてもらうよ」



「ーーッ!!うぐッ!ひッ!!秀吉ぃーッ!!!」
秀吉は慶次を四つん這いにし、後ろから覆いかぶさると獣のように激しく犯した
「慶次っ」
「あッ…ああ…っ…」
秀吉の大きな肉棒が中に幾度となく放たれた精液を掻き回す
腰を打ち付けられるたびにブジュっと音を立て
溢れ出てた淫液が内股を伝い落ちる

「だ…駄目ッ…も、…ッ」
両腕で自分の上半身を支えることも出来ず、
ガクガクと揺さぶられながら慶次は懇願した

「もぅ…許してッ!ああ゛ッ!!!」
グリっと抉るように大きな亀頭が中の前立腺を擦り、
何度目かわからない絶頂に腰が震える
「あ゛あーっ…ひ…ひで…よ…」

汗でべっとり背中に張り付く慶次の髪を撫で、秀吉は耳元で囁いた
「慶次…我のものになれ」
「…あぅ!」
ゾクリと走る快感に無意識に中のモノを締め付けてしまう
意識を置いて体だけが、ただ快楽を求めて暴走する
秀吉が肉棒を突き立てるのに合わせ、一層深い挿入を求めるように腰が動く

「ひぅ…ぁああっ!いいッ…気持ち…いッ!!!」
「もっと早くこうしてお前を奪ってしまえば、寧々を殺す必要もなかった」
「…ぇ…」

快楽に思考が鈍るなか、秀吉の低い声音が響く

「お前があれに好意を持たなければ」
「…ぅ…そ…っ」
「娶ってしまえばお前は諦めると思った」
「う…嘘…」
「だが寧々が生きている限り、お前は心の奥であの女への想いを抱き続ける」
「嘘ッ…!嘘だッ!!嘘だって言ってくれッ」

「だから殺した」
「ー…ひで…よし…」

溢れ出る涙で目の前が白く霞む

弛緩した慶次の体を秀吉が両腕に愛おしそうに抱き込み、再び楔を打ち込む
「うぐッ!!ああ…ぁ…」
「慶次、我が欲するものはお前だけだ」

「ぁ…は…あははっ…はは…!」
「慶次っ」
秀吉は慶次への情念をぶつける様に、その体内の奥へ精を注ぎ込んだ

熱い精液が直腸にドプドプと放たれる感覚に
慶次も汗と淫液で濡れる真っ白な敷布に精を放った

陰茎が脈打ち先端からトプっと白濁した液が飛び出るのを見て
慶次は笑った

「やっぱり…俺のせいだよ…利」



END